Linux応用コース4/11
ウェブ情報の扱い方 <GET>
GETについて解説します。
GETリクエストを操作するコマンドは curl コマンドと wget コマンドです。
GETメソッドとは?
GET メソッドは、HTTP通信でWebブラウザなど(クライアント) からWebサーバへリクエストを送る際に利用されるリクエストの種類の一つです。URLで指定したファイルをwebサーバーに送信してほしいときに GETメソッド を利用します。
curlはHTTPレスポンスの確認やウェブ情報の取得に利用するコマンドです。
wgetは特定のURLからリソースをダウンロードする際に使用するコマンドです。
curlコマンドとは?
curlはHTTPレスポンスの中身を見たいときに利用するコマンドです。
curlコマンドと指定したURLをコマンド入力することで中身を表示できます。
また、HTTPレスポンスはHeaderとBodyに分かれておりどちらかのみを指定して表示することもできます。GETメソッドの場合は、webサーバーから貰ったレスポンスのデータを確認できます。
基本的な使い方
curl 指定のURL #Bodyのみ表示指定したURLのHTTPレスポンスのうちBodyのみを表示することができます。
curl -I 指定のURL # ヘッダーのみ表示指定したURLのHTTPレスポンスのうちヘッダーのみを表示することができます。
curl -i 指定のURL指定したURLのHTTPレスポンスを表示することができます。
応用的な使い方
URLから受け取ったレスポンスをそのままファイルに出力したい場合は -o オプションを使います
curl 指定のURL -o file.txt上記のようにすることで自分が今いるディレクトリにファイルを自動で作成し、その中にHTTPレスポンスを出力してくれます。
| オプション | 説明 | 
|---|---|
| -d | POSTリクエストとしてフォームを送信する | 
| -I | ヘッダ情報のみ表示する | 
| -i | ボディ情報のみを表示する | 
| -O | 取得したデータを標準出力ではなくファイルに出力する | 
| -R | ダウンロードしたファイルのタイムスタンプをサーバー上のタイムスタンプに合わせる。 | 
| -L | 要求したページにリダイレクトが設定されていた場合に追従する。 | 
wgetコマンドとは ?
wget とは、指定したURLからリソースをダウンロードする際に使用するコマンドです。
補足:MacやWindowsなどでは指定したダウンロードリンクをブラウザ上などで押せばインストールすることが出来ますが、LinuxではCUIで操作する場合はほとんどなのでwgetを使う必要があります。
このコマンドは元からLinuxに備わっている機能ではないので、 aptコマンドを使ってインストールしましょう。
sudo apt install wget※ sudo は一時的にルート権限を手に入れるために使用するコマンドです。
以下のようにコマンドを入力することで指定したURLからリソースをダウンロードすることができます。
wget 指定したURLまた、 -O オプションを利用することで、指定したディレクトリに指定した名前でリソースをダウンロードし、保存することができます。
wget 指定したURL -O ./sample.txt応用的な使い方
今回はダウンロードしてから実行までの流れを実践してみます。
まずは次のコマンドを実施し、URLの先にあるファイルをダウンロードします。
wget https://指定したURLダウンロードしたファイルを実行したい場合は、まずダウンロードしたファイルの権限を確認して実行できる状態なのかを確認しましょう。
ls -l  #カレントディレクトリ内のファイルを詳しく見れる
-rw-r--r-- 1 user user 1941492  1月 19  2021 ダウンロードファイルls -l コマンドでファイルの権限がどうなっているのか確認できます。
今回はまだ実行権限がないので次のコマンドでユーザーに対して実行権限を与えてあげましょう。実行ファイルは実行権限を与えることで実行できるようになります。
chmod u + x ダウンロードしたファイルls -l  #-lをつけることでファイルの詳細を表示
-rwxr--r-- 1 user user 1941492  1月 19  2021 ダウンロードファイル実行権限を与えたことで実行できるようになりました。
後は実行するだけです。次のコマンドを実施してファイルを実行できます。
./ダウンロードファイルまとめ
今回はweb上からデータを確認したり、ダウンロードする方法について紹介しました。
まとめると
- web上からデータを確認するには、 curl コマンド
- web上からファイルをダウンロードするには、 wget コマンド
システム開発やアプリケーションのテストなど様々な場面で使われるのでぜひ身に着けておきましょう。
問題を解くためには、十分な画面サイズのPC環境をご利用下さい。
