Linux基礎コース(パート2)5/9
Linuxコマンド [cut編]
こちらでは、フィルタに便利な cut
コマンドについて学んでいきます。
cut
コマンドを使えばファイルの各行から選択した部分を切り取ることができます。
cut
コマンドの使い方について理解していきましょう。
cutコマンドとは?
cut
コマンドは指定した文字列やファイル内の各行から選択した文字や列を切り取るために使用するコマンドです
cut
コマンドはオプションを使用することにより、必要なバイト数で指定したり、区切り文字でファイルの内容を取得することができます。
基本的な使い方
cut オプション ファイル名
ファイルからオプションで指定した列を切り取っています
echo 文字列 | cut オプション
文字列を cut コマンドで切り取って画面に出力しています。
よく利用するオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-b | バイト数で指定する |
-c | 切り出す文字を指定する |
-f | 必要な項目を項目数で指定する |
-d | 区切り文字を指定します。デフォルトの区切り文字はタブ |
補足:区切り文字を指定するとは、a:b:cという文字列があったとして、区切り文字 を -d
で:として指定したときに、指定した文字の前後が項目として分けられ、aは項目1、bは項目2、cは項目3として扱うことができます。なお -f
で項目単位で指定することができます。
使用例
オプションに使い方について紹介していきます。
$ cut -c 3 test.txt
test.txtファイルにある文字列の3番目の文字を切り出します
cut -c 1-3 test.txt
1から3文字目までを切り出します
cut -c 1,3 test.txt
数字をカンマで区切ることで1文字目と3文字目を切り出します。
cut -c 1-5,7-12 test.txt
一から5文字目と、7から12文字目を切り出しています。
cut -c 3- test.txt
三文字目とそれ以降を切り出します。
echo "fruit:apple" | cut -d ":" -f 1
fruit
オプション -d
で項目として区切る文字を指定して、 -f
で何番目の項目を表示するか指定しています。今回は “:”で区切り1番目の項目を表示しています。
echo "fruit:apple" | cut -d ":" -f 1 > test.txt
オプションで切り出した結果をそのままファイルに出力することもできます。
まとめ
今回はcutコマンドについて解説しました。
・cutコマンドとは
・cutコマンドの使い方
・cutオプションの使い方
cut
コマンドはファイルから必要な情報を取得したいときに利用するコマンドです。
特にオプションの使い方をよく理解しているととても便利なのでぜひ覚えておきましょう。
問題を解くためには、十分な画面サイズのPC環境をご利用下さい。