Linux入門コース5/8
Linuxコマンド [touch編]
今回学ぶのは、touchコマンドです。
touchコマンドとは
touch
とは、空のファイルを新規作成したり、ファイルのタイムスタンプを更新したりするためのコマンドです。
タイムスタンプとは、ファイルの最終更新日を表すものです。
基本的な使い方
touch [オプション] ファイル名
主なオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-t | [[CC]YY]MMDDhhmm[.ss]の書式に則り、タイムスタンプを指定した日時に更新します。 |
-d | 日時を文字列で指定して、タイムスタンプを更新します。 |
-c | 存在しないファイル名を指定しても、空の新規ファイルを作成しません。 |
-r | 指定した他のファイルのタイムスタンプに合わせて更新されます。 |
-m | ctimeのみを変更します。 |
-m
オプションで変更されるctime
とは、inode変更日時のことを指します。
それに対して、何も指定しない場合は、最終更新日時(mtime)と最終アクセス日時(atime)が更新されます。
使用例
まず、空ファイルを新規作成する例を見ていきます。 存在しないファイル名を指定することで、空ファイルを作成できます。
ls
hoge.txt
# piyo.txtを新たに作成します。
touch piyo.txt
# 新たにpiyo.txtが作成されたことを確認します。
ls
hoge.txt piyo.txt
次に、タイムスタンプを更新する例を見ていきます。
# hoge.txtのタイムスタンプを確認すると、'2020-12-31-23:59' となっています。
ls -la hoge.txt
-rw--r--r- 1 hogehoge hogehoge 0 2021-12-31-23:59 hoge.txt
# hoge.txtのタイムスタンプを更新します。
touch hoge.txt
# 再度hoge.txtのタイムスタンプを確認します。年明けの1:05に更新されていることが分かります。
ls -la hoge.txt
-rw--r--r- 1 hogehoge hogehoge 0 2022-1-1-01:05 hoge.txt
-tオプションでは指定する書式[[CC]YY]MMDDhhmm[.ss]
が決まっていて、[ ]内の部分は省略が可能です。
# hoge.txtのタイムスタンプを2022年1月1日23時59分59秒にセットします。
touch -t 202201012359.59 hoge.txt
# タイムスタンプが変更されたか確認します。
ls -l
-rw--r--r- 1 hogehoge hogehoge 0 2022-1-1-23:59 hoge.txt
まとめ
今回は、touchコマンドについて学習しました。
他にもここでは紹介されなかったオプションが存在します。
問題を解くためには、十分な画面サイズのPC環境をご利用下さい。