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2023.02.06

【これからIT業界を志す方へ】量産型エンジニアの悲しい末路

こちらの記事は、量産型エンジニアの末路というテーマで解説します。エンジニアとしてのキャリア構築の参考にして頂ければと思います。

量産型エンジニアとは?

私たちは、「量産型エンジニア」を以下に該当する方と定義しました。

項目コメント
インターネットの仕組みを説明できないTCP/IP?となる方は論外
サーバーの仕組みを説明できないLinuxってなに?という方は論外
プログラミングの基本原則を知らないオブジェクト指向ってよくわからないという方は論外
ウェブの基礎を知らないCookie,jwt周りを適当に理解している方は論外
システム設計の基礎を知らないアーキテクトという職を認識できてない方は論外
サイバーセキュリティの基礎を知らないXSSやSQLインジェクションを知らない方は論外

さて、あなたはどうだったでしょうか?きっと1つくらい当てはまることがあったのかと思います。そして、今、あなたの中からこんな反論が出てきていることを予想しています。

  • インフラ系でないから、TCP/IPなんて知らなくてもいい
  • ウェブ系でないのだから、Cookie周りは知らなくてもいい
  • サイバーセキュリティなんて、どこで使うんだい?

筆者は、何者?

私たちは、IT教育を軸に活動するEdTech企業の社員です。

プログラミングスクールRareTECHを作ったり、企業向けのエンジニア研修を担当したり、受託開発やITコンサルティングを提供する企業です。延べ2000名以上のエンジニアの教育に携わってきました。

年齢層としては、20代-50代、経験年数としては、完全未経験-15年目のベテランのような幅広い方々を指導してきました。

そんな私たちは、「どうしたら、より質の良いエンジニアが教育できるのだろうか?」と日々研究しております。そして、「幅広い分野で基礎知識を抑えることが大切だ」と結論付けました。

ここからは、なぜ「量産型エンジニア」という言葉を定義したのか、何がよくないのか?について解説します。

IT業界は、プロ野球の世界と似ている

私たちは、現在のIT業界を「プロ野球業界」と似ていると観測しています。

つまり、その人が出すパフォーマンスによって、待遇・給与・働き方に大きく差が出ているということです。

Aさんは、福利厚生の少ない企業に出社して、夜勤保守や早朝保守をしている一方で、リモートで働き、年俸4桁を超える給与をもらっているBさんがいるということです。

同じ「ITエンジニア」という括りの中で、このように大きな差が出てしまっています。そして、私たちは、この差は「量産型エンジニアか否か?」により生まれていると考えています。

量産型エンジニアまっしぐらな学習方法

多くのIT業界を目指す方にとって、「エンジニア」=「プログラミング」というイメージがあります。そして、多くの方が、プログラミングを一生懸命勉強しています。

そして、ある程度かけるようになってくると、Ruby on RailsやDjangoをはじめとしたウェブフレームワークを使い、ポートフォリオを作成します。

そして、TODOアプリやちょっとしたチャットアプリが作れるようになります。

  • はじめから、ORMを利用しているために、細かなSQLの書き方はわかってない。内部結合と外部結合の違いにもわからない。
  • 数行書くだけでログイン機能が作れてしまうために、Cookieの存在にすら気づいていない。パスワードのハッシュ化?なんだそれ?という状態
  • オブジェクト指向はたい焼きや車の絵でなんとなく理解しているだけなので、オブジェクト思考が解決するペインや設計原則を知らない。
  • インフラは、記事をなぞるがままに設定をしていくため、DNSやポート番号についてはほとんど知見がない。1つ設定を間違うと何が間違ってるのかもわからない。

でも、プログラミングの基本文法はわかるし、TODOアプリだって作れる。だから、私は立派なエンジニアなのだ!と勘違いしている。これが、まさに私たちが定義する「量産型エンジニア」なのです。

脱量産型エンジニアになるための勉強法について

私たちの答えは、「徹底的な基礎力」です。以下の領域において、徹底的に基礎を学習しましょう。弊社の代表が数年前に書いた記事に全てが書かれています。

https://note.com/takkun_desu/n/n7297b6ea03ff

まとめ

量産型エンジニアについて説明しました。

多くの方が、転職や昇給を目指してIT業界を志望して下さります。しかし、多くの方が、その理想を叶えられないケースを私たちは見てきました。一方で、多くの広告では、IT業界がまるで楽園かのような表記をしているケースがあります。

だからこそ、不快に思われるかもしれない「量産型」という言葉を使って、私たちはその学習方法・知識レベルに警鐘を鳴らしています。

ぜひ、勉強法や今後の学習方法についての参考になれば幸いです。

エンベーダー編集部

エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。

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